LYRICS

『愛人』

金持ちが不細工な愛人を連れてる
薬屋の前の旗が風で倒れている
角材と 錆びた折りたたみ椅子の影は
しみこんだ にわか雨で 濃く見える

夢ばかりを夢ばかりを見ていた
そして夕日が持ち場を離れていく

河川敷 遠くに見えるのは送り火
成人式 奇声が道を横切る
来た道を君と引き返す道
裏返しの服のような景色

夢ばかりを夢ばかりを見ていた
そして夕日が持ち場を離れていく

街は今
友達に会いに行く時の匂いがしている

鳥の巣のる防犯カメラ
金網の蔦 ポインセチア

落ちたとき落ちた音だけが落ちていて
見えたとき見えた事だけが見えたとしても
金持ちが不細工な愛人を
それだけは、街と僕を繋いでいる

夢ばかりを夢ばかりを見ていた
そして夕日が持ち場を

夢ばかりを夢ばかりを

そして夕日が持ち場を離れていく

街は今
友達に会いに行く時の匂いがしている

『トーチ』

遅すぎる旅はない
遅すぎる旅はないよ
荷物を作ろう

遅すぎる旅はない
遅すぎる旅はないよ
記憶に帆を立てて

星はだいたい生まれ終わったみたい
地図はいつまでも試し刷りのまま

遅すぎる旅はない
遅すぎる旅はないよ
火の灰を 息吹く木々に

星が地球の噂をしているよ
心がいくつも割れずに溢れるのを

僕の荷物がなくなれば
君の荷物を持とう
合言葉はさよならだ